北海道 / 美唄市
旧産炭地が生んだ「ホワイトデータセンター(WDC)構想」に学ぶビジネスイノベーションツアーとは
国内唯一の雪冷房専門の設計コンサルティング会社が開発した、排雪利用型熱供給制御システムを使ったデータセンターでサーキュラーエコノミー(循環型経済)を実現!かつては炭鉱の街として栄えた北海道美唄市は豪雪地帯としても有名。積雪地帯にとって厄介者だった雪をいかに利雪につなげていったか、事業立ち上げ秘話を研究者本人から聴くことのできる体験・見聞型研修です。「黒いダイヤ」から「白いダイヤ」へ。人口減少や高齢化が進む地方社会において、いかにして持続可能なモデルを作るか、その思想や発想の転換から気付きを得て、自己変革や自社ビジネスへの応用についてを考えて、未来を創造していくことを目的とします。
イノベーションの創出/次世代リーダー育成/SDGs研修/地域交流
若手/中堅/経営層・管理職
通年
サーキュラーエコノミー(循環型経済)実現への思想や発想を研究者本人から聴き自分事化する。
本プログラムでは、「ホワイトデータセンター(WDC)構想」の第一人者であり、様々なビジネス系メディアにも連日出演をされている日本唯一の民間雪冷房専門設計コンサルティング会社 雪屋媚山商店 代表取締役番頭 本間氏から直接講和を聞き、実際に稼働しているホワイトデータセンターやラボの視察見学なども行って、立ち上げに至る思想や発想に触れていただきます。またワークショップを通じて、自分事化して循環社会について自社・自分が何を出来るか考えていきます。
<研修詳細>
①講和「雪国の未来を拓く ホワイトデータセンター構想」
工学博士でもある、雪屋媚山商店 代表取締役番頭 本間氏から雪冷房システムそのものや、創業に至る想い、WDC構想の立ち上げ秘話やポイントなどWDC構想の全容を詳しくお聞きいただきます。
②現地視察
雪冷却を使った現地施設を実際に視察見学いただきます。
・ハイテクセンターサーバー室(間接冷水循環式) 他
③ワークショップ
人口減少や高齢化が進む美唄市において本間氏が実現しようとする循環社会を見て、「自分たちが住む地域ではどんなことができるのか」「自分たちのビジネスに置き換えて、どんなところを変えていくか」自分事化して考えます。
また、ワークショップの時間を活用し「WDC構想と自社の事業とのコラボを考えて本間さんに提案してみる」ことも可能です(もしかしたら、そこから新たなビジネスが生まれるかもしれません)。
④懇親会(ネットワーキング)
本間氏を囲んで、美唄市名物の焼き鳥を堪能いただきます。
研修を振り返っての感想や持続可能なビジネスについて、時間の許す限り本間さんと語り合いましょう!
この研修プログラムで学べること、得られること
・事業立ち上げ秘話を研究者本人から聞くことでリーダーとしてのマインドを醸成し、自己改革やインフォーマルリーダーシップにつなげていく
・雪を中心としたサーキュラーエコノミー(循環型経済)をヒントに、自社ビジネスの転換や応用などビジネスイノベーションについて考えるきっかけにしていく
・SDGsビジネスモデルや6次産業化の実例を知る
- ビジネスイノベーションをおこしていくいくきっかけを作りたい
- 次世代リーダーを育成していきたい
- SDGsや6次産業化について学びたい
- 地方創生や地域課題解決に取り組みたい
CO2排出量ゼロを実現したデータセンター
ホワイトデータセンター(WDC)は、除雪の冷熱と再生可能エネルギー(再エネ)を利用することでCO2排出量ゼロを実現したデータセンターです。100%再エネのデータセンターを作ることは技術的に難しくありませんが、商業利用に耐えうるコストパフォーマンスを持ったデータセンターを作ることは、非常にハードルが高いといえます。
WDCではこのハードルを大きく下げるために、除雪の冷熱を利用しています。一般的なデータセンターではサーバーを冷やすための電力が、データセンター全体を動かすための電力の約半分を占めていると言われています。WDCでは、サーバーの冷却に必要なエネルギーに、雪を利用していることから電力を必要としません。
これによりCO2排出量ゼロとコストパフォーマンスの両立を実現したのがWDCなのです。
ホワイトデータセンター(WDC)が目指すもの
豪雪地にとって「雪」は厄介なものです。しかしその「雪」を保存することで夏の暑い時期に冷熱エネルギーとして活用できます。
WDCは雪冷熱エネルギーを活用してサーバーの冷熱費用を低減する一方、サーバーから出る排熱を農業施設などに再利用することで、データセンターを中心とした熱の事業ネットワークと、新たな産業クラスターを創出し、地域から歓迎されるデータセンターとなることを目指します。
また、旧産炭地である美唄は現在も露天掘りによる採炭を続けており、自然エネルギーである雪の「白いダイヤ」と、地元で採れる石炭の「黒いダイヤ」を同時に利用することで、エネルギーの自給自足が可能となります。WDCは、循環型社会に共存し、エネルギーの地産地消を図りながら、地域経済へも貢献する、世界に例のないエネルギー自立型+産業クラスター創造型データセンターを目指しています。
目標は「雪国の雪捨て場をすべて乗っ取りたい」
2012年に設立された「雪屋媚山商店」は北海道美唄市を拠点とする日本唯一の民間雪冷房専門設計コンサルティング会社です。雪冷房は、積雪地帯である北海道の特性を活かした新たな取り組みとして注目を集めています。そんな雪冷房システムを使ったWDC構想は様々な産業クラスターを産み、雪国にとって厄介者だった排雪を見事にエネルギーとして利用することを実現しています。「まずは、美唄で成功モデルを構築し、雪国の雪捨て場をすべて冷熱供給基地に変えていきたい。」「雪国の雪捨て場をすべて乗っ取りたい。」と語る代表取締役番頭の本間氏。そんな雪国発の壮大な野望に触れてみませんか?
データセンターを含めた施設見学と解説、ともに大変興味深い内容でした。これを機に、ビジネス的にも絡みたいと思う経営層の方は多いのかな、と感じる内容となっていたかと思います。
ガイドツアーも史跡や資料を見ながら、直に歴史(産業史)を学ぶ機会が久しぶりであったため、満足度が高かったです。IT系なので、データセンターの話メインで伺わせていただいておりましたが、地方創生を考える、という観点からとても参考になる内容でした。
(30代 男性 / 経営層・役員)
雪を軸としたビジネスイノベーションは、自分の身近な所からサスティナブルな取り組みを考える良いきっかけになりました。ビジネスイノベーションだけでなく、美唄の歴史や食文化にも触れられたので、十分堪能できるツアーになっていたと思います。
(20代 女性 / 一般社員)
美唄の事を好きになったし、普段は東京を中心に動いていたので地方でも様々なビジネスや地元を盛り上げるために行動し考えている人が多くいたので、自分自身、もっといろいろ出来るんじゃないか?と今後の仕事に繋げれるいい刺激を貰えた。
(30代 男性 / 係長・主任)
メディア出演も多数ある雪屋媚山商店の代表取締役番頭 本間 弘達氏による講和や視察、さらに交流も含めた美唄でしか体験できないスタディツアーです。
豪雪地にとって厄介者であった雪をいかにして利用価値の高いものに変換をしていったのか。特許も取得した、熱交換によるデータセンター事業や温室などによる農業への転用、周辺産業への普及などアイデアフルな事業構想、そしてサーキュラーエコノミー(循環型社会)に対する本間さんの思想や発想に触れ、人口減少や高齢化が進む美唄市においてどのように持続可能な社会構造を築いているかを知ることは、自社・自分のこれから、延いては日本の未来をどう描いていくか、参加者おひとりおひとりに大きな気付きをもたらしてくれるはずです。
アスノシステム株式会社 メディアサービス部 / 楠 徹平
- プログラム名:旧産炭地が生んだ「ホワイトデータセンター(WDC)構想」に学ぶビジネスイノベーションツアー
- 参加条件:ビジネスイノベーションをおこしていくいくきっかけを作りたい、次世代リーダーを育成していきたい、SDGsや6次産業化について当地にいってリアルで学びたい企業
- ツアー日程:①2022年10月24日~25日(1泊2日)
②2022年11月17日~18日(1泊2日)
③2023年01月27日~28日(1泊2日) - プログラム料金:無料 ※現地までの交通費は各自負担となります。
- 申込期限:定員になり次第終了※お問い合わせください
主催・事務局情報
- アスノシステム株式会社 担当/楠
日程1:2022/10/24~ 2022/10/25
日程2:2022/11/17~ 2022/11/18
日程3:2023/01/27~ 2023/01/28
12:35 美唄駅前 フォレストセンター2F 集合(西口徒歩1分)
12:45 ウェルカムメッセージ(美唄市経済部経済観光課参事/一般社団法人ステイびばい専務理事工藤賢氏)
12:55 オリエンテーション
=== 郷土資料館へ移動===
13:35 美唄フィールドスタディーツアー~1日目:黒いダイヤ編~(講師:美唄市教育委員会谷川毅氏)
『①郷土資料館ガイドツアー』
=== 炭鉱メモリアル公園へ移動===
15:10 『②炭鉱メモリアル公園三菱美唄炭鉱竪坑櫓見学』
=== アルテピアッツァ美唄へ移動===
15:40 『③アルテピアッツァ美唄見学』
16:00 黒いダイヤ編終了
=== ホテルへ移動、着後チェックイン===
18:00 『④講師を囲む懇親会with 美唄焼き鳥』
20:00 懇親会終了・解散
※各スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
歴史と自然豊かな美唄をさらに楽しんていだけるオプショナルツアーをご用意!
1日目終了後は、講師を囲んで、美唄市名物の焼き鳥を堪能いただける、美唄ならではのワーケーションツアーです!
8:30 朝食・チェックアウト
=== 美唄ハイテクセンターへ移動==
9:00 美唄フィールドスタディーツアー~2日目:白いダイヤ編~(講師:雪屋媚山商店本間弘達氏)
『⑤講話雪国の未来を拓くホワイトデータセンター構想』
=== ホワイトデータセンターへ移動==
10:10 『⑥ホワイトデーターセンター・利雪研究施設ホワイトラボ見学』
=== 美唄ハイテクセンターへ移動==
11:20 『⑦ワークショップ+ディスカッション』
12:30 昼食
13:30 美唄駅にて解散
※各スケジュールは変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
ホワイトデータセンター構想講和~見学を、第一人者で研究者でもある雪屋媚山商店の本間氏から直接聴くことのできるスタディツアーです。
旧産炭地 北海道美唄市
美唄市は北海道の空知地方に位置する山に囲まれたまち。
豊かな自然や歴史とアート、そして、美味しい魅力に溢れています。
かつて炭鉱で栄え、炭都として全国に知れた美唄市は、北海道空知地方のほぼ中央に位置する人口約2万人ほどの小さなまち。
自然と田畑が多く、林野と耕地面積が市の77%を占め、冬は道内でも屈指の豪雪地帯となっている。産業は米を中心とした農業が盛んで、アスパラガスやハスカップなども有名。
名物「美唄焼き鳥」
昭和30年代に始まったとされる炭鉱夫に愛された地元のソウルフード。鶏の皮、内卵~内臓などさまざまな部位と玉ねぎを一つの串に刺して焼いた「モツ串」は、現代でも子どもから大人まで幅広い世代に食べられています。
雪の街美唄 ひたすら滑れる穴場スキー場も
札幌から約1時間の好アクセスでありながら隠れた豪雪地帯でもあり、毎日極上の雪質で快適な滑りをお楽しみいただける国設スキー場を有する美唄市。リフトの待ち時間も少なくひたすら滑りたいワーカーにはにおすすめのワーケーションエリア。スノーボードも全面滑走可能です。また、道内でも有名なスノーランドもあり北海道の広大な雪原で大人から子供まで楽しめる本格スノーアクティビティを楽しむことができます。
美唄市
までのアクセス
札幌から約60分(道央自動車道経由)約53km
札幌から約90分(国道12号線経由)約60km
JR 札幌駅から約35分(特急電車)
JR 新千歳空港駅から約72分(快速・特急電車)
新千歳空港から約80分(道央自動車道経由)約99km
新千歳空港から約90分(国道経由、三笠・栗山線経由)約80km