【研修担当者必見!】内定式以降に実施すべき入社前研修と評価者研修について

2024.10.1

【研修担当者必見!】内定式以降に実施すべき入社前研修と評価者研修について
昔と比べて台風が来る時期や真夏の猛暑が終わる時期も変化しつつあり、変化対応力が生きていく上で求められていることを実感している今日この頃です。

ご支援先の企業様では、毎年9月に全国拠点から選んだメンバーを名古屋に集め、一泊二日での勉強会+懇親会のイベントが台風10号の影響でイベントが中止に追い込まれ、せっかく色々手配したのに水の泡となった、と嘆いておられました。また、来年以降は水の泡にしないためにも、開催時期を5月頃に変更し、台風の影響を受けないようにする、と言われておりました。
皆様も今年の台風10号でドタバタさせられた方も多かったとは思いますが、自然には逆らえませんので自責で考えて、対応していくしかありません。

さて今回は10月と言えば、4月新卒入社の学生達に対しての内定式や下半期スタート、といった節目を迎える企業様も多いと思いますので、内定式以降には実施すべき入社前研修と評価者研修に関して触れていきたいと思います。

入社前研修とは?

入社前研修は、新卒の内定者が入社前に会社や仕事についての理解を深め、早期離職を防ぐために非常に重要な施策です。特に、内定後から入社までの間に新卒者が感じる不安や疑問を解消することで、内定辞退を防ぐ効果があります。ここでは、入社前研修の具体的な目的や内容、実施のポイントについて解説します。

入社前研修の目的と期待効果

入社前研修の主な目的は、内定者に対して会社の文化や価値観、業務内容をしっかりと伝え、入社後のギャップを減らすことです。また、内定者同士や先輩社員との交流を通じて、社会人としての心構えや基本的なスキルを身につける機会を提供します。これにより、内定者は自分が会社に受け入れられていると感じ、企業に対する信頼感や安心感が高まります。

入社前研修の内容

1. 会社のビジョン・ミッション共有

会社がどのような目標を持ち、どのように社会に貢献しているのかを伝えることで、内定者が企業の一員としての自覚を持つことができます。また、会社の文化や価値観を共有することで、内定者が企業と自分の適性を再確認する場にもなります。


2. 基本的なビジネスマナー研修

入社前にビジネスマナーを学ぶことで、新卒者が社会人としての自信を持って入社することができます。名刺交換や電話応対、メールの書き方など、実践的なスキルを習得する機会を提供します。


3. 職場見学や実務体験

内定者に実際の職場環境を見せたり、軽い実務体験をさせることで、仕事への理解を深めます。これにより、入社後の業務内容に対する具体的なイメージを持たせ、早期離職のリスクを軽減できます。


4. 内定者同士や先輩社員との交流会

内定者同士のコミュニケーションを促進し、同期のつながりを強めることで、心理的なサポートを得ることができます。また、先輩社員からのアドバイスや体験談を聞く機会を設けることで、入社後の生活や業務に対する安心感を与えます。

入社前研修の実施ポイント

1. 継続的なフォローアップ

研修後も定期的にフォローアップを行い、内定者の不安や疑問を解消するサポートを継続的に行うことが重要です。例えば、定期的なメールやオンラインミーティングでの近況報告会などが有効です。


2. 双方向コミュニケーションの促進

内定者が一方的に情報を受け取るだけでなく、自由に質問や意見を述べられる場を設けることで、研修の効果が高まります。対話を重視し、内定者が自分の考えを整理する機会を提供することが重要です。

次に、既存社員に対しての評価者研修についてお伝えします。

評価者研修とは?

評価者研修は、社員の評価を行う管理職やリーダー層に対して、公平かつ効果的な評価方法を学ばせるために実施されます。評価は、社員のモチベーションや業績に直結するため、正確で適切なフィードバックが必要です。しかし、評価者が正しい基準や手法を理解していない場合、主観的な判断や誤解を招くことがあり、不満や不公平感を生む可能性があります。そのため、評価者研修は、会社全体の成長と健全な人事制度を支える重要な役割を果たします。

評価者研修の目的

1. 公平で一貫性のある評価の実施

評価者が客観的な視点で評価を行い、個人間のバイアスを排除することを目的としています。一貫性のある評価基準を適用することで、社員にとって納得感のある評価プロセスを実現します。


2. 適切なフィードバックの提供

ただ評価するだけでなく、社員の成長につながる建設的なフィードバックを行うスキルを身につけることも重要です。評価結果をどのように伝え、今後の成長にどう結びつけるかがポイントです。


3. モチベーション向上と人材育成

評価は社員のモチベーション向上やキャリア開発のきっかけになります。評価者が社員の強みや改善点を的確に把握し、成長を促進できるようなフィードバックを提供することで、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

評価者研修の内容と実施方法

1. 評価基準の明確化

最初に、評価基準やプロセスを明確に理解させることが重要です。評価者が何を評価すべきか、どのような行動や成果が高く評価されるのかを具体的に示します。これには、定量的な成果だけでなく、リーダーシップやチームへの貢献度などの定性的な要素も含まれます。


2. 客観的評価の方法

評価者が個人的な好みや感情に左右されず、客観的な視点で評価を行うための手法を学びます。例えば、具体的な事実やデータに基づいた評価を行うことで、主観的な判断を避けることができます。また、評価者自身が持つ無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を認識し、それを排除するための手法も重要です。


3. フィードバックの技術

フィードバックは評価プロセスの中でも特に重要な要素です。評価者研修では、効果的なフィードバックの方法を学びます。具体的には、「サンドイッチ・フィードバック」(ポジティブな点、改善点、再びポジティブな点)などの手法を用いて、社員が前向きに受け取れる形でフィードバックを伝える技術を学びます。


4. ケーススタディやロールプレイング

実際の評価シーンを想定したケーススタディやロールプレイングを通じて、評価者が実践的なスキルを身につける機会を提供します。これにより、理論的な学びだけでなく、実務に即した実践的な経験が得られます。


5. 継続的な学びとフィードバック

研修を一度実施するだけではなく、定期的なフォローアップやブラッシュアップ研修を行うことも重要です。評価者自身が評価プロセスについてのフィードバックを受け、成長できる環境を整えることで、評価制度の質が向上します。

評価者研修の実施ポイント

1.評価の透明性を確保する

評価基準やプロセスを透明にし、社員全員がその内容を理解できるようにすることが重要です。これにより、社員の納得感が高まり、評価に対する信頼が向上します。


2.評価者間の一貫性を保つ

複数の評価者がいる場合、評価の基準やプロセスに一貫性を持たせることが重要です。異なる評価者間で大きな差が出ないよう、定期的なミーティングや共有の場を設けることが有効です。


3.コミュニケーションスキルの向上

評価者には高いコミュニケーションスキルが求められます。評価の結果を伝えるだけでなく、社員の意見をしっかりと聞き、対話を重視する姿勢が重要です。

まとめ

内定者への入社前研修や評価者研修をこれまで実施されてきた企業様も多いはずですが、同じやり方を毎年繰り返すのではなく、より良い内容にブラッシュアップさせ、変化させていくことが仕事になりますので、どんどん新しいことに 挑戦し、イマイチ反応が悪かったと思ったら次から更に別のことを試す、ということで、どんどん人事・会社側が変わっていくことが大事だと思います。

下村 勝光(しもむら かつみつ)
MIRACREATION株式会社 取締役。社会保険労務士法人MIRACREATION 代表社員。
仕事を通じて「笑いと驚き」を提供したい!をコンセプトに、北浜にある大阪証券取引所ビル8Fを本拠地としつつ、日々テレワーク中。
「難しいことをおもしろくして」をモットーに、現場に即した具体的なアドバイスを受けられると経営者から人気を博しております。
生まれは茨城県、育ちは大阪。趣味はフルマラソンで何とか3時間28分台を目指しております。

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