そんな中、多くの企業で「リーダーシップ研修」を導入する動きが広まっています。
リーダーシップ研修を、どのようなタイミングでどんな対象者に受講してもらうのが効果的か悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、リーダーシップ研修のおすすめのプログラムや成功に必要なポイントについて、詳しく解説します。
リーダーシップ研修を考えている担当者は、ぜひ参考にしてください。
目次
リーダーシップ研修とは

リーダーシップ研修とは、組織の中でリーダーとしての知識やスキルを身に着けるための研修リーダーシップ研修とは、組織の中でリーダーとしての知識やスキルを身に着けるための研修です。
リーダーシップの知見を持つ人材を育成することで、企業の目標を効率よく達成していくことができるでしょう。
リーダーシップ研修を、次の2つの視点から解説します。
リーダーシップ研修が注目される背景
現代はVUCAの時代といわれるように、今後の経済予測が立たない時代です。
インターネット技術の普及で経済環境は急速に変化し、グローバル化など多様な人材を活かす必要性にも迫られています。
また、労働力の不足で限られた人材の能力を最大限に引き出す必要があるでしょう。
現代の経済環境の変化の速さ、新しい技術、法規制の変化などに迅速に対応し行動できるリーダーシップ研修のニーズが高まっているのです。
参考:令和3年度産業経済研究委託事業(創造的思考及び創造的態度に関する調査研究)報告書
リーダーシップ研修の対象者
リーダーシップ研修の対象者は、幅広い立場の社員が該当します。
リーダーシップ研修の対象者として一番多いケースは、新たに管理職につく社員でしょう。管理者としての知識やスキルを身につけ、 自信をもってチームビルディングに臨むことを求められるからです。
今後企業の管理職となる人材を育成するために、中堅社員にリーダーシップ研修を受けさせるケースも増えています。次の管理職を早期育成することは、企業にとっても重要なプロジェクトです。
また、企業の次世代のリーダーを発掘し育てるために、リーダーシップ研修を受けさせる企業も増えています。変化の激しい経済環境の中で、自社の未来を導く若手社員の育成を望むためです。
リーダーシップ研修の対象者は、管理職社員だけでなく幅広い立場の社員であると言えるでしょう。
リーダーシップ研修の目的

リーダーシップ研修の目的は、組織やチームのリーダーとして必要なスキルや知識を育成することです。次の5つの観点から考えていきます。
具体的に解説します。
新時代のリーダーを育成する
リーダーシップ研修の目的の一つとして、新時代のリーダーの育成が必然だということがあげられます。
現代は、グローバル化や働き方の変化など、経済環境が目まぐるしく変化する時代です。このような環境下では、柔軟に時代に対応できるリーダーが求められています。
新たな知見とスキルを持ったリーダーを育成することで、組織を目標達成に導く機動力とすることが可能です。
新時代に対応したリーダーを育てることは、組織の持続的な成長と競争力強化に不可欠だと言えるでしょう。
参考:経済産業省|企業価値向上に向けた経営リーダー人材の戦略的育成について のガイドライン
リーダーシップを正しく理解させる
リーダーシップ研修を通して、リーダーシップを発揮すべき人材にリーダーシップの概念を正しく理解してもらうことが大切です。
リーダーシップは、単なる権限や業務指示ではありません。影響力を行使し、チームの方向性を決め、組織の目標を達成させる能力を意味します。
管理職や若手社員などが、立場によって自身に求められているリーダーシップを理解し、各自どのようにリーダーシップを発揮していくべきかを習得しなければなりません。
リーダーシップ研修によって、リーダーシップを正しく把握し、組織の中で指導力やチームビルディング、課題解決力などのスキルを高めることが可能です。
企画立案と目標設定の力量を高める
管理職やリーダー候補者は、企画立案と目標設定の力量を高めることが求められます。
組織の方向性を明示し、メンバーを鼓舞していくために必要だからです。
また、リーダーは、メンバーの個性やスキルを把握し活かしながら、目標設定や企画を立案しなければなりません。
リーダーシップ研修では、企画の立案方法や目標設定の方法を学習します。自身の企画立案の能力開発とともに、チームメンバーのスキルを伸ばす能力も身に着ける必要があるでしょう。
コミュニケーションスキルを向上させる
チームのリーダーは、メンバーとコミュニケーションを取り、協力しながら目標を達成しなければなりません。
チームメンバーがリーダーを信頼して相談できる関係を築いていれば、業務の遂行もスムーズに進めていけます。
リーダーシップ研修によって、さまざまな意見を聞く力を磨き、メンバーとのコミュニケーションの取り方、意見の相違をまとめて業務を推進していく能力を身に着けられるでしょう。
効率的なチーム運営で業務を推進していくためには、コミュニケーションスキルの向上が必要です。
マネジメントスキルを向上させる
マネジメントスキルとは、目標に向かってチームの活動を維持管理し、効率的に運用していくスキルのことです。
制限のある人材や予算を最大限に活かし、組織の方向性や展望を正しく理解したうえで、目標を達成する能力が求められます。
現在の進捗状況を判断し、状況に応じて業務の進め方の調整をして目的を達成しなければなりません。
リーダーシップ研修により、マネジメントスキルを向上させ、現状の判断能力や調整能力を向上させましょう。
リーダーシップ研修におすすめの形式・プログラム

リーダーシップ研修では、どのようなプログラムを取り入れれば効果的でしょうか。
次に、おすすめの形式・プログラムを紹介します。
それぞれ説明していきます。
越境学習形式
越境学習形式は、所属する企業や組織の枠を超えた環境で学習する形式です。
社員が自社外の場所で異業種の人々と交流することで、新たな経験やノウハウを獲得できます。
社員は、企業に所属しながらスキルアップが達成でき、社員の満足度が向上することにより離職や人材流出が防げます。
越境学習形式により、社員のキャリア自律の促進、人材流出の防止などさまざまなメリットがあるでしょう。
また、越境学習をご検討の場合は、CO-MITのワーケーションプログラムもオススメです。CO-MITでは、エリアや研修目的に応じた、さまざまな越境学習プログラムを紹介しています。
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オンライン形式
リーダーシップ研修をオンライン形式ですることもできます。
会場参加型と違い移動する必要がないので、余分なコストも時間もかかりません。
また、インターネット環境とモバイル端末があればどこでも受講できます。双方向型ならリアルタイムで講師とやり取りができ、通常の対面研修と遜色がありません。
オンラインでの研修をスムーズに進めるために、インターネットの環境確認や動作確認など、事前準備をしっかり整えて臨みましょう。
オンライン形式によるリーダーシップ研修は、遠方からでも参加できるコストと時間を節減した方法です。
ゲーム形式
リーダーシップ研修にゲーム形式を活用することも効果的です。
ゲームをすることで、参加者が協力し合い目標を達成する過程を体感できます。
チームで協力してゴールを目指す障害物競走、経営の疑似体験を試みるビジネスシミュレーションゲームなど、多様な研修ゲームがあります。
他の参加者とコミュニケーションも生まれ、協調性を養う上でも大変有効な形式です。
ゲーム形式でのリーダーシップ研修は、参加者の意欲を引き出し、楽しみながらリーダーシップスキルを高めることができるでしょう。
eラーニング形式
リーダーシップ研修にeラーニングを利用すると、受講者は隙間時間を利用して自分のタイミングで学習できます。
eラーニングはインターネット上で行われる学習方法です。チャットや掲示板などが備わっている製品なら、管理者や他の受講者とコミュニケーションを取り、理解を深めながら学習できます。
また、eラーニングであれば、対面研修にかかる費用を削減できることがメリットです。
eラーニング形式によるリーダーシップ研修は、受講者が自分のペースで学べ、習熟したい部分を繰り返すなど効果的な面があります。
リーダーシップ研修を成功させる5つのポイント

リーダーシップ研修の効果を最大限に高め、成功させるには次の5つのポイントがあります。
リーダーシップ研修で必要なポイントを詳しく解説します。
組織でフォロー体制を整える
リーダーシップ研修の受講者が、学んだスキルや知識を実践で活かすためには、組織のフォローアップが必要です。
受講者が研修に参加しにくい状況だと、受講者の研修に対するモチベーションが生まれません。
受講者のリーダーとしての成長が阻害されてしまいます。組織にとっても、研修成果を組織に還元させるメリットを失うでしょう。
受講者の上司がリーダーシップ研修の重要性を理解し、研修後の報告機会やアウトプットの機会を与えるなどのフォローをする環境が必要です。
組織内でのフォロー体制を整え、受講者が研修の成果を発揮できる環境を作りましょう。
中長期的な時間軸で育成計画を立てる
リーダーの育成は、中長期的な時間軸で育成計画を考える必要があります。
リーダーシップ研修に加え、実際に現場での実践を経ることにより、リーダーシップのスキルや知識を深めていくのです。
リーダーの育成期間中でも、候補者がさまざまな理由で離職や離脱する可能性があります。候補者を絞りすぎずに、融通性をもって育成するようにしましょう。
リーダーシップ研修の後も、研修と実践を組み合わせ、段階を経て育成する中長期的な目線を持ちましょう。
受講者に具体的な期待を伝える
リーダーシップ研修において、上司が受講者に具体的な期待を伝えることが大切です。
上司の期待が伝わると、受講者の研修へのモチベーションが上がり、研修への取り組みに良い影響を与えます。
例えば、リーダーシップ研修への参加を通してどのようなスキルを得て現場で発揮してほしいか、新たなプロジェクトでどのようなリーダーシップをとってほしいかを伝えることが効果的でしょう。
リーダーシップ研修の前に、受講者に具体的な期待や獲得してほしいスキルをぜひ伝えてください。
座学と実践を継続させる仕組みを整える
座学と実践をバランスよく組み合わせて継続することが大切です。
座学で知識だけ得ても、実践の場で活用できなければ意味がありません。
例えば、自社でチームリーダーとしての機会を与え、それに必要なスキルを得るためのリーダーシップ研修を計画します。研修の成果を自社で実践させ、成功失敗の経験を通して確かなリーダーシップのスキルとすることができます。
また、リーダーシップ研修の知識やスキルを実践した体験を振り返り、整理する機会を設けることにより、能力のステップアップが期待できるでしょう。
座学と実践を組み合わせ継続させる仕組みの中で、新たなリーダーを育成していきましょう。
越境的な学習・体験を取り入れる
越境的な学習・体験を取り入れると、自社とは異なった環境に身を置くことにより、新たな価値観や視点に触れることになります。
リーダーシップ研修でのスキルや知識の習得だけでなく、異業種の人との交流や体験を経験することで社員のモチベーションアップや仕事に対する意欲も高めます。
経済環境の変動の激しい現代において、企業の方向を正しく分析し判断していくリーダーシップを備えた人材育成が急務です。
企業が越境的な学習・体験を実施することで、新しいアイデアやイノベーション取得、組織の活性化につながるでしょう。
例として、CO-MITではエリアや実施目的に応じた、さまざまな越境学習プログラムを紹介しています。
越境学習を検討しているなら、職場と異なる環境下でリーダーシップ研修が実現できる「CO-MITのワーケーション」をぜひご活用ください。
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経済の先行きが不透明な現代において、社員ひとり一人が主体性をもってリーダーシップを取っていくことが不可欠です。
しかし、どのようなリーダー育成プログラムを選択すればいいのかを迷っている方も多いのではないでしょうか。
そのような時は、ぜひCO-MITがおすすめするワーケーションプログラムをご活用ください。CO-MITでは、リーダーシップ習得に必要なスキルや知識を学ぶのに適した研修プログラムを数多く紹介しています。
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まとめ

リーダー人材の育成は、企業が予測困難な現代を生き抜くうえで大切な課題です。
従来のやり方に固執せず企画を進める柔軟性と、さまざまな個性をもつメンバーとコミュニケーションを取り個性を活かしていくスキルが求められます。
この記事では、リーダーシップ研修のおすすめのプログラムや成功のポイントについて詳しく解説しました。
中長期的な視点でリーダー育成を図るために、リーダーシップ研修を効率的に利用しましょう。
CO-MITでは人材育成をはじめ、研修や福利厚生など目的に合ったさまざまなプログラムを多数ご提案しています。変化の激しい時代だからこそ、リーダーシップのスキルと知識を備えた人材育成が重要です。
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