【事例紹介】ウィズコロナ時代の最適な研修方法とは?変わる社員研修と社員合宿

2022.4.26

【事例紹介】ウィズコロナ時代の最適な研修方法とは?変わる社員研修と社員合宿
新型コロナウイルス感染拡大により、2020年4月に緊急事態宣言が発動され、実施予定だった新入社員研修の中止・延期を余儀なくされた企業もありました。
ウィズコロナの生活様式に慣れつつある現在、少人数での開催やオンライン研修への移行、新入社員研修はもちろん、新入社員以外の社員研修と社員合宿においても、各企業で密を避ける研修体制が構築されているかと思います。
今回は、コロナ禍を経て変わっていく研修の形について紹介します。

新入社員向け研修のコロナ対応

日本における新型コロナウイルスの拡大の時期は、2020年度新入社員向けの研修期間と重なりました。数年経った現在でも、コロナウイルスの感染を拡げないような研修対応が求められています。
ウイルス拡大初期では企業は新入社員及び人事部門、研修担当者の社員に感染が及ばないよう、予定していた従来の新入社員向け研修方法の変更が急務でした。現在では多くの企業がインターネット環境を整え、研修のオンライン化に取り組んでいるのではないでしょうか。

人流抑制が緩和されつつある今、対面研修を復活させる企業もあるでしょう。対面が必要な研修においても、一度に多くの新入社員を集めることを避けるため少人数グループに分け、3密(密集、密接、密閉)回避を心掛けた環境が求められます。

併用含むオンライン研修は約6割、対面研修は昨年より+17%と徐々に増加傾向に

「2022年の新入社員研修はどのような形式で実施予定ですか?」という質問に対し、「オンライン研修」が昨年45%から34%に減少(-11%)、「オンライン研修と対面研修を併用」は35%から29%(-6%)、「対面研修」は20%から37%に増加(+17%)という結果になりました。今年は、昨年2021年と比較すると、対面で研修を実施する企業が増加傾向にありつつも、併用も含めるとオンライン研修は約6割とオンライン研修が定着しつつあることが分かります。

出典:株式会社manebi「2022年新入社員研修」に関する調査
https://manebi.co.jp/news-detail?id=584

たとえば千葉銀行では、研修担当の行員や外部講師らがオンライン会議システムを活用し、ビジネスマナーや銀行業務の基礎知識に関する研修を本部から配信、新入社員が自宅のパソコンやスマートフォンで視聴する方法で新入社員向け研修を実施しています。

研修方法の見直しと検討

新型コロナウイルスの影響があるとはいえ、新入社員向け研修だけでなく、幹部候補となる中堅社員や、マネージャー、役員などに向けての社員研修は企業経営にとって欠かすことができない重要な取り組みです。
研修に関わる人事担当者は、社員の人材育成のため、年間を通して研修計画を立てていたはずです。

コロナありきの今オンライン研修も定着しつつありますが、参加者同士の物理的距離感がある分、研修効果の測定が難しいともいえます。また方法が変わったことで、今まで気づかなかった対面研修ならではの効果も見えてきたのではないでしょうか。物理的な距離感で生じる差はあれど、どのような方法でも一定の効果を達成できるような研修内容の設計や工夫が求められます。

新型コロナウイルスに対応した研修事例

多くの企業が工夫を凝らして、新型コロナウイルスに対応した研修を実施しています。
ここではいくつかの事例を紹介します。

分散開催/長時間移動のリスク回避

3密(密集、密接、密閉)回避を心掛けた環境で研修を実施するために、従来実施されていた大規模集合研修を見直す施策が実行されました。研修対象者を一カ所に集めるのではなく、地域を分散して開催することは、交通機関を利用した長時間移動のリスクも回避できることになります。
たとえば、日本ケンタッキー・フライド・チキンは例年横浜市の本社で実施している新入社員向け集合研修を本社と大阪市の関西支社で分散開催することで、3密と長時間移動のリスクを回避しました。

リモート開催

研修のリモート開催とは、Web会議システムや動画配信システムを使って実施する方法です。
自宅以外でも、会社に出勤した状態で集合場所を分ける、外部施設を使用するなど、運用方法について各企業が独自の工夫を凝らしています。
たとえば凸版印刷株式会社では、在宅でのリモート開催でも同期社員のネットワーク構築ができるよう約20名のグループに対して1名の社員をトレーナーとして配備し、グループ間のコミュニケーションが活発に行われるようなサポートのしくみをつくり工夫しています。

グループワークの変更

研修のプログラムでグループワーク等による共同作業やディスカッションをどの程度行うべきかも大きなテーマです。
グループワークを減らしても研修効果が損なわれないようにするためには、講師の進行が重要です。

研修室内の環境への工夫

感染予防対策として、換気をこまめに行える部屋で実施する、受講者同士の距離を一定に保つことは必須項目です。

アフターコロナ・ウィズコロナ時代の新たな研修方法の開発・検討

集合研修のみで実施されていた研修をオンラインと集合型と組み合わせるなど、アフターコロナ・ウィズコロナ時代には、これまでにない新たな方法を開発・導入することも1つの方法です。オンラインと対面、両者の利点を上手く融合できるような設計ができるとベストでしょう。

オンラインと集合型

集合研修開催の前後にリモートによるグループワークを設定し理解と親睦を深めたり、集合研修の理解度をオンラインで確認しながら理解度に応じて個別のプログラムをオンラインで実施したり、オンラインと集合研修をミックスで実施します。

オンラインと1on1

研修は全てオンラインで完結しますが、講師1対受講生多数で、知識を教えるセッションをやった後、 講師1対受講生1の「1on1」で理解度を確認します。

動画研修とOJT

新入社員用の研修動画を用意し、新入社員にはまずそれを見てもらい、その後で現場のリーダーが直接細かい部分のOJTを行います。

ウィズコロナにおける研修では、集合型とオンライン型のバランスが重要

・新型コロナウイルス感染拡大により、実施予定だった研修の中止・延期を余儀なくされ、少人数での開催、オンライン研修への移行など、各企業でさまざまな対策が取られた。

・研修に関わる人事担当者は、新型コロナウイルスの拡大並びにウィズコロナの生活様式を踏まえた研修体制の構築、工夫が求められる。

・新型コロナウイルスに対応した研修事例には「分散開催/長時間移動のリスク回避」「リモート開催」「グループワークの変更」「研修室内の環境への工夫」などがある。

・アフターコロナ・ウィズコロナ時代の新たな研修方法として「オンラインと集合型」「オンラインと1on1」「動画研修とOJT」など、集合型研修とオンライン研修の融合・共存の選択肢も増えている。2022年は前年と比較し対面研修が17%増え、ウィズコロナにおいて対面研修への回帰傾向が見られた。これは、オンライン研修では得られない対面ならではの利点や効果を企業が感じていることがわかる結果といえる。

このことからも、対面形式の導入工夫が高い研修効果の獲得に大きな意味を持つといえるだろう。

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公開日:2020/06/22 / 最終更新日:2022/04/26

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