新型コロナウイルスのワクチン接種に関する労務管理関連情報とワーケーションの取り組み例

2021.5.17

新型コロナウイルスのワクチン接種に関する労務管理関連情報とワーケーションの取り組み例
みなさまこんにちは!
前月の記事では、「テレワークにおける労務管理」についてお伝えしていました。

昨年のゴールデンウィークに引き続き、2021年もコロナで自粛ですね。
移動の制限、飲み会の制限等、「コロナしつこい」というのが本音のところですが言っても仕方がありません。この状況を突破するにはやはり「ワクチン接種」の進捗状況の進展しかないと思います。「ワクチン接種」が進んでいる国では、屋外ではマスクを外してもOK、という状態にまで復活しているケースもあります。羨ましいですね。。。。

さて、今回確認してもらいたい労務管理のポイントとして、まずは今後必ず社内で議論になる「ワクチン接種」についてお伝えしたいと思います。

新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査について

ワクチン接種のスケジュールが徐々に見えつつある状態となっています。ワクチン接種に関しては副反応を心配する声が少なくありませんが、厚生労働省の資料を見ると、接種部位の疼痛の頻度が高く、特に2回目接種後の37.5度以上の発熱、頭痛、全身倦怠感がかなり高い確率で発生しているようです。
以下では、2021年4月23日に行われた厚生労働省検討部会の資料から、副反応の発生状況を確認すると共に、その労務管理面での対応について見ていきたいと思います。

厚生労働省の検討部会の中で示された「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査」(健康観察日誌集計の中間報告)によると、接種部位の疼痛は1回目接種後・2回目接種後共に90%以上の高い値となっています。そして、実際の就業に大きな影響が出ると予想される37.5度以上の発熱については、1回目接種後は3.3%とインフルエンザワクチンと大きな差はありませんが、2回目接種後については38.0%(38度以上も21.2%)と高い値を示しています。なお、発熱に関して年代別に見ると、20代がもっとも高い値となっており、年代が上がるにつれ減少する傾向が見られます。

頭痛についても1回目接種後は21.2%であるのに対し、2回目接種後は53.6%。倦怠感も1回目接種後が23.2%であるのに対し、2回目接種後は69.4%となるなど、いずれも2回目接種後に就業が難しい副反応が高確率で発生しています。

とのこと。

社員が接種できる体制づくりと接種スケジュールを立ててリスクヘッジ

実際に私が労務管理でサポートしている医療機関で、すでに2回目の接種を終えられている方からお話をお聞きしました。
筋肉注射自体は痛くないが、上記レポートでもあるように翌日に「痛み」があり、看護師スタッフの中には腕を上げられないくらい痛い、という人がいたので、まずは利き腕とは逆の腕で接種すべき、とのこと。

次に、その看護師さんが2回目を接種した時は翌日38.5度の発熱があったものの次の日には一気に平熱に下がっていたり、同僚が目の前で2回目を接種した途端、倒れた、のを目の当たりにされたようです。
接種できる医療機関が選べるようであれば、いつも通われているクリニックでも安心感があるので良いと思いますが、できれば入院施設(ベッド)のある病院で接種した方が倒れてもそのまま入院できるのでより安心だ、ということです。

また、接種の翌日にはそこそこの確率で発熱するようなので、休日の前日に接種をするよう、社内で接種スケジュールを立て、接種した方全員が翌日に発熱して休まないといけない状況になっても事業運営やお客様対応に支障が出ないよう、リスクヘッジしておくことが大事だろう、とのこと。
家族がワクチン接種するため病院へ一緒に付き添っていきたい、という話も出てくるかと思います。
その時には有給休暇の取得方法をはじめ、ワクチン接種特別休暇のようなもので対応することも考えられると思います。

大阪にある30名規模の企業さんでは、ワクチン接種の特別休暇+接種奨励金として1万円を会社から支給する、というルールで接種を推奨しているケースもあるようです。
社員の安全をはじめ、日本経済全般に影響してくるワクチン接種。会社としてもスムーズに社員が接種できる体制づくりとルールの社内通知はしっかり行なってもらえればと思います。

ワーケーションに関する取り組み例

次に、ワーケーションに関する航空会社の取り組みをご紹介したいと思います。
3回目のコロナ緊急事態宣言が出ていますが、今後も4回目、5回目、と更なるピンチが訪れるかもしれません。コロナ感染拡大で企業は出張や移動を減らしていますし、国もテレワークをさらに推奨している等、ますます航空会社を取り巻く環境は厳しいものがあり、色々な案を考えられているようです。

例えばある会社は、〇〇市と組み、〇〇市でワーケーションを実施する企業に滞在先の紹介や研修をサポートする事業を始めたようです。中長期でワーケーションを実施する企業が〇〇市にある地場産業の販路拡大や、事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)で協力する、とのこと。
ワーケーションによる地域交流を通じて、将来的にはコロナ感染のリスクが少ない地方への移住や副業探し、自分らしく働く自分探しにもつながる、と思われます。

企業版ワーケーションの導入

また別の会社では、ワーケーション導入を検討する企業と受け入れ先の自治体を結ぶマッチングサイトの運営をスタートし、企業向けには期間や労働環境などのニーズに応じたワーケーションのメニューを考案したり、自治体向けには企業を受け入れるための戦略づくりをサポートされるようです。

このように、大手航空会社がワーケーションをきっかけに新たな取り組みに乗り出している理由として、ある調査会社における35歳以上の約2000人のうちの約6割が「ワーケーション」をしてみたい、と回答しているにも関わらず、実際にワーケーションを経験したことのある人は全体の10%にも満たない、という状況があり、ニーズはあるが、まだまだ企業側が対応できていない点にむしろチャンスがある、と判断されているからだと思っています。
企業側が懸念しているのはワーケーションにおける勤怠管理等の労務管理面が多いのではと思います。
その点についての考え方は
>「どうすればいいの?広まるワーケーションの労務管理や業務とプラベートの切り替え」
にポイントを記載していますのでまだご覧になられていない方は是非ご確認ください。
従業員本人が経験してみたい、という「意欲」が高まりつつある中で、企業としてその環境を整えて上げる、というのは本当に大切なことだと思います。

最後に

ここで先日お聞きしたお話を一つご紹介いたします。

「本気の4条件」
 ①自分で決める
 ②やり続ける
 ③楽しくなる
 ④周囲から援助をもらう

①自分自身が本気になるためには、実施する内容を自分で決める必要がある。他人から決められたことはなかなか本気にはなれない。だから自分がやりたい、と思っていることは本気で取り組める可能性がある、ということになります。
②次に、自分で決めたら自分が求めている結果がでるまでやり続ける、ということ。すぐにやめてはいけません。
③また、その過程を楽しめるかどうか。時には辛いこともありますが、その辛さも楽しさだと置き換えることができるマインドも必要。
④そして最後に、自分が本気で取り組んでいると、ついつい周囲からも手助けしてやろう、という動きが出てくる。そのような周囲からの動きが出てこないうちはまだ本気になれていない証拠である、というものです。

ここでいう周囲からの援助、というのは表面上の援助ではなく、あいつがそこまで本気ならこっちも真剣に手助けしてやろうではないか、というレベルのものです。
この4条件を聞いた時、特に④はなるほど、と思いました。

上記のワーケーションを例に取ると、何となくワーケーションをやってみたいな〜と希望されている場合、会社側にワーケーションを認めてもらえるレベルで自分自身の考えや行動を見直してみる、という観点が大事だ、という教えになります。

本気の4条件、何事にも当てはまると思いますので最近ハマっているフレーズです。

下村 勝光(しもむら かつみつ)
MIRACREATION株式会社 取締役。社会保険労務士法人MIRACREATION 代表社員。
仕事を通じて「笑いと驚き」を提供したい!をコンセプトに、北浜にある大阪証券取引所ビル8Fを本拠地としつつ、日々テレワーク中。
「難しいことをおもしろくして」をモットーに、現場に即した具体的なアドバイスを受けられると経営者から人気を博しております。
生まれは茨城県、育ちは大阪。趣味はフルマラソンで何とか3時間28分台を目指しております。

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