「VUCA時代」を生き抜くキャリア形成の方法とは? 今から実践できる6つのポイント! 2024.5.23 モチベーションUP 中堅社員向け 経営層・管理職向け 越境学習 現在は、VUCA時代と表現されるケースが多いです。インターネットやテクノロジーを始めとした急速な変化が目まぐるしく起こる時代において、キャリア形成の重要性を認識している方も多いのではないでしょうか。 しかし、具体的にキャリア形成を目指すためにどのような取り組みをしたらよいのかわからない方もいるでしょう。VUCA時代を生き抜くために必要なキャリア形成力を身に付けるためには、いくつかのポイントがあります。 今回は、VUCA時代に適合するためのキャリア形成戦略について解説します。また、キャリア形成の具体的な方法やオススメサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 目次 VUCAとキャリアデザインの関連性 VUCA時代を生き抜くためのキャリア戦略 VUCA時代を生き抜くキャリア形成のポイント 「CO-MIT」のプログラムならVUCA時代のキャリア形成力を高められる まとめ VUCAとキャリアデザインの関連性 VUCAとは、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が絶えず働いている状況で、変化が絶えず起こる不確かな環境のことを指します。VUCA時代は、キャリアデザインとどのような関連があるのでしょうか。 VUCAの状況とキャリアデザインの関連性を考えるうえで重要な視点を、以下に2点紹介します。 VUCA時代には「柔軟性」が強く求められる VUCA時代には明確な「プランニング」も必要 時代に取り残されないキャリアデザインを検討する際の参考にしてください。 VUCA時代には「柔軟性」が強く求められる VUCA時代には、柔軟性が強く求められます。以前は、特定のスキルや能力を磨いて専門的なキャリアを築くのがよいと考えられてきました。汎用性よりも専門性の方が重視される時代だったといえます。 しかし、VUCA時代においては新技術の登場が早くなったことにより、既存の知識やスキルが陳腐化するのも早くなりました。変化が早い時代においては、自身のスキルや知識を多角的に展開する柔軟性が不可欠です。 特定の分野に縛られずに、多様な場面で活躍できる人材が求められるようになりました。キャリア形成においても、目まぐるしく変化するさまざまな事態に対処できるよう、広い視野を持ちつつ柔軟性を磨くことが大切です。 VUCA時代には明確な「プランニング」も必要 VUCA時代においては、プランニングを明確に実施することも重要視されています。未来に向けた方向性を自分の中で明確にし、目標をプランニングすることが大切です。 一見、プランニングと柔軟性は矛盾する概念と考えられるかもしれません。しかし、実際には両者のバランスを取りながら取り組むことが重要です。 最初に決めた目標やプランの基本的な方向性は変えず、その達成に向けての手段や取り組み方を柔軟に変化させていくのが理想的です。 柔軟性を意識しすぎて、当初の目的を見失ってしまっては本末転倒になってしまいます。プランニングと柔軟性のバランスを取りながら、目標とするキャリア形成を達成しましょう。 VUCA時代を生き抜くためのキャリア戦略 変化が著しいVUCA時代において、第一線で生き抜くためには、事業における立場を維持するためのキャリア戦略が重要です。状況の変化が起こっても周囲から求められる人材になるために、キャリア戦略やスキルの獲得が大切です。 VUCA時代を生き抜くためのキャリア戦略として、取り入れたい視点や取り組みの代表例を以下に5点紹介します。 自分のキャリア・アンカーを明確にする 変化していく環境に対応する 広い分野の情報収集をおこなう 学び直し(リスキリング)を積極的におこなう 自発的に行動する 自分のキャリア・アンカーを明確にする VUCA時代においては、ご自身のキャリア・アンカーを明確にすることが大切です。キャリア・アンカーとは、キャリアにおいて大切にするべき個々人の価値観・希望・欲求を指します。 人によって、キャリア・アンカーのタイプは異なります。たとえば、ひとつの分野で高い専門性を発揮したい人もいれば、幅広い世界で社会や人の役に立つことを目指したいと考える人もいるでしょう。 VUCA時代のように変化に富んだ状況の中でも、ご自身の根幹となるキャリア・アンカーは常に変わらず持っておくと、行動の指針にできます。 いったん冷静になって自分を客観視し、自分の中にある根本的な欲求や希望を見直して、キャリアの形成について見直すことが大切です。 変化していく環境に対応する 刻々と変化する環境への対応は、VUCA時代においては不可欠なことです。周囲の変化に敏感になり、ご自身の考え方や取り組み方を柔軟に変えていかないといけません。 変化する環境に対応するためには、まず周囲の環境を正しく認識する必要があります。どのような部分が変化しているのかを明確に把握し、変化によって受ける影響の大きさや範囲はどの程度であるか想定できていると安心です。 目まぐるしく変化する環境に対して、常に情報を集めてご自身をアップデートしていく取り組みが大切になります。求められるスキルがどんどん変化する時代についていけるよう、幅広いジャンルの知識や技能で対応していく姿勢が重要です。 広い分野の情報収集をおこなう VUCA時代を生き抜くためには、広い分野の情報収集をおこない、自分の身に付けることが必要です。今までのような一部の分野に特化した専門性よりも、幅広い領域で活躍できる人材の重要性が高まっています。 技術革新やビジネスモデルの変化といった環境の変遷により、求められる能力や技術が変わってきた場合でも、幅広い領域での知識を蓄えておけば対応が可能です。場合によっては現状のキャリアにこだわらず、転職などの選択肢も考えられます。 変化に富んだ時代においては、以前よりもさらに情報が重要です。キャリアと関連する情報だけでなく、普段接する業務とは異なる分野の情報も積極的に収集しておくと、将来役に立つ可能性があります。 学び直し(リスキリング)を積極的におこなう VUCA時代においては、以前よりも学び直し(リスキリング)の重要性が増しています。ご自身のスキルや知識がキャリア形成において不足していると感じた場合は、積極的に学習の機会を設けるのがよいでしょう。 近年は、大学のオープンカレッジ・ビジネススクール・e-ラーニング・官公庁のセカンドキャリア研修など、豊富な学習手段が用意されています。学習できる内容も多岐にわたっているため、ご自身が不足していると感じる分野をピンポイントで補強できます。 VUCA時代における劇的な変化についていくためには、ご自身のアップデートも適宜実施する必要があります。スキルや知識の向上を目指すために、学び直し(リスキリング)は優れた手段といえるでしょう。 自発的に行動する VUCA時代においては、自発的な行動が重要です。従業員として優秀な人の条件は、時代の移り変わりとともに変化しています。以前は企業の方針に従順に行動できる人材や、上司の指示にしたがって確実に業務をこなす人材などが重宝されてきました。 しかし、現在では周囲からの指示に従うだけでなく、自発的・自律的に行動できる能力のほうが重視されてきています。状況の変化にいち早く気づき、行動できる能力が求められる時代です。 キャリア形成においても同様で、周囲からの指示で動くのではなく、状況から判断し主体的にキャリアを築いていく姿勢が求められます。VUCA時代においては、キャリア自律ができる人材が生き残っていくといえるでしょう。 VUCA時代を生き抜くキャリア形成のポイント VUCA時代を生き抜くためのキャリア形成は、具体的にどのようにすればよいでしょうか。時代に適したキャリアを形成するための方法について、主なものを以下に6項目紹介します。 まずは自分が持っている知識・スキルセットを整理してみる 「Will・Can・Must」フレームワークをつかう PDCAではなく「OODA」の思考をする 人々との関係性を構築する 世の中の動きにアンテナを張る 足りないスキルや知見があると思ったら「リスキリング」をする まずは自分が持っている知識・スキルセットを整理してみる キャリア形成を目指す際は、まずご自身が持っている知識やスキルセットを整理・把握することが大切です。現有能力のブラッシュアップが必要なのか、それとも新しい知識やスキルを身に付ける必要があるのか、判断には現状の把握が欠かせません。 現状担っている業務だけでなく、将来の変化も想定しながら、ご自身の知識やスキルがどの程度不足しているのか検討する必要があります。ご自身で能力の整理をする中で、不足している部分が見えてくるでしょう。 VUCA時代においては、状況の変化が目まぐるしく発生します。変化に富んだ状況に対応するため、幅広い知識とスキルを持っておくべきです。自分の得意分野と不得意分野を整理し、キャリア形成の方針を検討しましょう。 「Will・Can・Must」フレームワークをつかう キャリア形成をおこなうには、「Will・Can・Must」フレームワークの利用が適しています。「Will・Can・Must」フレームワークとは、以下の3段階で構成される概念です。 Will:やりたいこと Can:自分にできること Must:自分がやらなければいけないこと まず、「Will」の段階において、自分がやりたいこと、目指したい理想像を具体的に想定します。過去にやりがいを感じたことや将来のご自身のビジョンを想定することで、「Will」を導き出します。 次に、「Can」の段階において、現状でご自身ができることを明確にします。キャリア形成の前に、現状把握は欠かせない段階です。 最後に、「Must」の段階において自分の果たすべき役割や責任を明確にします。単なるタスクではなく、組織全体の将来的な目的達成や理想像を叶えるために担うべき役割を想定するとよいでしょう。 PDCAではなく「OODA」の思考をする VUCA時代においては、PDCAサイクルではなくOODAループのフレームワークを取り入れたほうが柔軟な対応ができます。PDCAサイクルは、計画・実行・評価・改善の4つの段階を繰り返す考え方で、事業展開において基本となるフレームワークです。 PDCAサイクルは優れたフレームワークですが、目まぐるしく変化する時代についていけない側面があります。一方、OODAループは即効性・柔軟性の高いフレームワークで、以下の4段階で構成される概念です。 観察する(Observe):市場や顧客などの観察、情報を収集する 状況を理解する(Orient):情報から現状の把握・理解をする 決める(Decide):具体的な方針やアクションプランを決定する 動く(Act):プランに基づいた行動をする 時代の変化を観察したうえで適切な対策を即座に取れるフレームワークとして、OODAループが注目を集めています。 人々との関係性を構築する VUCA時代のキャリア形成においては、関連する周囲の人々との関係性を構築し、良好な関係を維持することも重要です。変化に富んだ時代を生き抜くためには、ご自身のスキルアップはもちろんのこと、周囲との協力が欠かせません。 特にキャリア形成の視点で考えると、ネットワーキングとメンタリングという2つの考え方が重要です。ネットワーキングとは、自分が目指すキャリアに役立つ人々との関係を築くことを指します。将来における新規プロジェクトなど、キャリアアップのチャンスにつながります。 メンタリングとは、より経験豊富な人物から学び、アドバイスを受けることを指します。自分1人では気づけない視点や対策についてのアドバイスを受けられる大切な関係です。 世の中の動きにアンテナを張る VUCA時代に対応するキャリアを身に付けるためには、常に世の中の動きにアンテナを張って、柔軟な対応ができる準備をしておく必要があります。目まぐるしく変化する時代についていくためには、世の中の動きを把握しておくことが不可欠です。 常識と考えられていたスキルや事業水準が、短期間で陳腐化してしまうケースもあり得ます。周囲の状況変化に鋭敏になり、即座に対応できる準備をしましょう。 周囲の変化を常にとらえておけば、最適な対処方法の検討にも迅速に取り掛かれます。さらに、変化する情勢の中でご自身や所属する組織がどのような立ち位置にいるべきか、検討する姿勢を常に持っておくと柔軟な対応につなげられます。 足りないスキルや知見があると思ったら「リスキリング」をする 現状の分析などを通じて、スキルや知識が不足していると感じる場合には、「リスキリング」をするのがよいです。前述のとおり、ビジネススクール・e-ラーニングなど近年はリスキリングができる環境が充実しています。 種類も豊富に用意されているため、ご自身に不足していると思われる事項をピンポイントに補強できます。新しく獲得したスキルや知識は、取り組んだ本人のみで完結させるのではなく、社内で共有することによりさらに効果的に活用できるでしょう。 変化が著しいVUCA時代においては、既存のスキルや知識では対応できない場面も増えてきます。キャリアの形成においては、貪欲に新しいものを取り入れ、柔軟に対応する姿勢が重要です。 「CO-MIT」のプログラムならVUCA時代のキャリア形成力を高められる 引用元:CO-MIT 公式HP VUCA時代におけるキャリア形成のポイントについて紹介してきました。周囲の状況の変化に敏感になり、不足する部分はリスキリングなどで補う必要があります。 しかし、知識やスキルを習得する機会が数多くある中で、どのように選択したらよいかわからない方も多いのではないでしょうか。 そのような時は、ぜひCO-MITがおすすめするワーケーションプログラムをご活用ください。CO-MITでは、VUCA時代のキャリア形成に必要なスキルや思考を学ぶのに適した研修プログラムを数多く掲載しています。 自然環境における事業展開など、オフィスワークでは体験できないプログラムを多数用意しているため、新しい技術や価値観を取り入れるのにピッタリです。VUCA時代におけるキャリア形成の手段を探している方は、CO-MITがおすすめする研修プログラムをチェックしてみてください。 CO-MITがおすすめするプログラムを確認する まとめ 現在は、さまざまなジャンルで目まぐるしい変化が起こる、VUCA時代に突入しています。VUCA時代において生き抜けるためのキャリア形成をおこなうには、既存のスキルや概念に固執していては難しいです。 周囲の変化にアンテナを張り、現状を鑑みて不足している部分はリスキリングなどを通して積極的に補う必要があります。しかし、具体的にどのような取り組みをすればよいかわからない方も多いでしょう。 キャリア形成力を高める取り組みをしたい場合は、ぜひCO-MITがおすすめする研修プログラムをご利用ください。普段では経験できない貴重な体験の機会をご提供させていただきます。 CO-MITがおすすめするプログラムを確認する 関連記事 >VUCAの意味とは?組織作りの4つのポイントと求められる3つのスキルを解説 >VUCA時代に求められる人材とは?生き抜くためのキャリア戦略も紹介 >VUCA時代に求められるリーダーシップとは?必須となるスキルを解説 CO-MITでは、様々な目的から全国で研修・合宿施設の検索が行えます。 >研修合宿施設検索サイト「CO-MIT(コミット)」で施設検索する! また、ご希望の研修合宿を一括手配する「専門家に相談」サービスもご用意しております。 ホテルや研修センターをはじめ、全国のさまざまな施設と緊密に連携。研修や合宿の目的・日時・参加人数などを踏まえ、プロの視点から最適な施設および備品等の選定・提案・手配を進めます。 ぜひお気軽にご利用ください。 > 専門家に相談する! 記事一覧へ
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