役員会議をレベルアップ!経営合宿のメリット&生産性を上げるポイント

2022.6.24

役員会議をレベルアップ!経営合宿のメリット&生産性を上げるポイント
普段の生活と切り離された場所でテーマに集中できることや、参加者同士が親密に関われることから、研修合宿をおこなう企業は多いでしょう。
研修合宿は新入社員向けやチーム単位でおこなわれますが、中には経営者を含めた役員層のみでおこなわれる「経営合宿」というものもあります。

経営合宿は普段忙しいであろうボードメンバーが2〜3日のあいだ、オフィスと違った環境下で同じ時間を共有します。環境変化と長い時間の共有は、いつもの会議室では生まれないコミュニケーション促進に繋がります。それは役員間での価値観や考え方の理解を深め、認識ズレの防止、経営に対する本音ベースのすり合わせを可能にするでしょう。

今回は開催目的や効果を中心に、経営合宿の利点をご紹介。役員会議の上手なやり方をお考えの方は、ぜひご参考ください。

経営合宿とは

一般的に経営合宿とは、ボードメンバーが集まる合宿を指します。
自社の理念の再確認、中長期的な経営ビジョンのすり合わせなど、会社経営や成長に関わるやり取りを深く追求するために行われることが多いでしょう。ほかには管理職も参加させ、部長レイヤーを通じた現場の課題共有の場にも使われます。

経営合宿を開く3つの目的

経営合宿を開催する目的や利点として、主に次の3つが挙げられます。

①役員内でコミュニケーションを深める
②未来、将来展望の共有
③経営方針に対する意識や価値観のすり合わせ

1つずつみていきます。

①役員内でコミュニケーションを深める

特に会社の規模が大きい場合、それだけ役員のメンバー数も増えますから、役員会議などの限られた時間で全員と深くコミュニケーションを取り合うことは難しくなります。
しかし経営者と役員は「経営陣」という1つのチームで、会社という大きな船を前進させていかなければなりません。
コミュニケーションの希薄な関係性では、価値観や認識のズレが起こりやすく、経営陣内、ひいては会社全体に悪影響を及ぼすことも。

合宿では一般的に2~3日ほどの期間、朝昼晩メンバーと一緒に過ごします。環境もオフィスとはガラッと変わり、自然豊かな場所で行われます。開放的な環境で、同じメンバーと長い時間一緒に過ごすことは、普段の役員会議や社内では発生しない多彩なコミュニケーションを生むでしょう。多彩なコミュニケーションは、メンバー間での新たな気づき・発見をもたらします。
これはメンバー同士の理解を深めることに繋がり、理解の深まったメンバー間では、自分の意見や考えをより発言しやすくなります。今までオフィスで行われていたそれとは違った、質の高いアウトプットが行き交う議論へと変化するはずです。

常に自社の経営に携わる役員たちの本音から出た意見や考え、価値観は経営の舵取りに欠かせない要素です。それゆえ本音を引き出す「深いコミュニケーション」の促進につながる経営合宿は、意味のある取り組みといえます。

②未来、将来展望の共有

経営の舵取りをしていく役員たちにとって、定期的に「自社の進む方向性を共有する」ことはとても重要です。各々が持つ自社の将来展望にズレが生じれば、舵取りがままならなくなることも。

会社の将来展望は多角的な視点から集められた材料をもとに検討されますから、深い議論を、時間をかけて重ねていく必要があります。そのため集中的に話し合いができる場作りとして、数日かけて行われる経営合宿スタイルが有効です。

③経営方針に対する意識や価値観のすり合わせ

役員たちのなかで自社に対する考え方や方向性、意識がズレていると、経営方針が安定しません。また意図しない意識のズレは、不協和音を起こす可能性も。経営方針を巡り役員内で派閥が生まれる、対立するといった話を聞いたことがあると思います。

経営に対する意識や方向性のすり合わせには、まず各々がどういう考えでもって経営に携わっているのか、本音レベルでのやり取りを通して深く認識し合うことが大切です。長い時間を共有できる経営合宿では、さまざまな場面を通して多様なコニュニケーションが生まれることから、役員同士の本音を引き出しやすくなります。

通常の会議室で行うかしこまった雰囲気の役員会議でも建設的な意見交換は捗りますが、企業成長において「枠を取っ払った本音のコミュニケーション」は時に良い影響をもたらします。
役員会議で積極的な意見交換に取り組みながら経営方針や事業計画を策定している会社でも、「思うところはあるけれど・・・」と場の流れを見て意見をしまっておく役員はいるものです。こういった意見をしまう役員を生まないためにも、オフィスとは違った解放感がありフランクなコミュニケーションが取りやすい経営合宿は、試す価値があるスタイルといえるでしょう。

経営合宿を実施するときのポイント

「経営合宿は深いコミュニケーションや集中的な議論促進に効果的」とはいっても、役員たちがただ一緒に2泊3日を過ごせばうまくいくわけではありません。経営合宿を開催するときは、毎回コンセプトをつくったほうがよいでしょう。
そのほか、実施目的の統一やスケジューリング、アクティビティといった点にも注意したいものです。

参加意義の見えるコンセプトをつくる

経営合宿を行うときは、「開催の目的」や「実施を通じて皆に何を持ち帰ってもらいたいのか」などを明確化することが成功のカギ。そのためには「長い時間をとって話し合う意味がある」具体的なコンセプトを打ち立てるのがおすすめです。

わざわざ会社の外に出て合宿を開催するのは、集中して検討できるから。また普段と違う環境による、コミュニケーションや思考の変化への期待も挙げられます。
ですから普段会議室で行うような内容だけでなく、役員たちが会議室の場ではなかなか出しにくい考えや思いを共有できるトピックを設けましょう。
たとえば役員会議である程度意見を出し合い形になりつつあるトピックを持っていき、それらに対し役員たちが会議中には言いにくかった本音ベースの考えや意見を出し、方向性をすり合わせていくなど、「本音を出す場」として経営合宿を位置付けるのも良いです。

スケジューリングは綿密に

経営合宿は自社の経営に関わる深い議論ややり取りをおこなう重要な機会のため、役員全員が必ず参加できるようスケジューリングに気を配りましょう。参加できないメンバーが生まれると、経営方針のすり合わせなどに穴ができてしまいますから、注意が必要です。

アクティビティを取り入れよう

コミュニケーション促進の観点から、経営合宿ではアクティビティの時間を設けるようにしましょう。合宿の利点である「会議室では生まれないような観点からの多彩なコミュニケーション」をもたらします。

特に取り入れやすいのはゴルフでしょうか。ゴルフはビジネスコミュニケーションの場として馴染みがありますし、合宿全体のアイスブレイク的な役割で使いやすいです。
ゴルフ場併設の合宿施設は全国にあるため、施設選びが比較的しやすいのもポイント!

経営合宿は役員たちの本音ベースな意見や考えを引き出せ、社内活性化にも

会社がのぼり調子のとき、新商品がヒットしたとき、会社が危機を迎えているとき、危機感が薄れてきたとき――いずれのときも経営合宿を開く絶好のタイミングです。
局面ごとにはもちろん、定期的に開催することで、役員間での意識ズレを正せます。
自社の成長に陰りが見え始めた・・・もしかすると役員同士でのコミュニケーションが少ないかもしれません。自社経営を活性化させるアウトプット促進のためにも、経営合宿はよい取り組みとなるでしょう。

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