VUCAフレームワークをわかりやすく解説!上手に活用するポイント5つ

2024.5.21

VUCAフレームワークをわかりやすく解説!上手に活用するポイント5つ
近年は、将来の予想が難しいVUCAの時代と表現されることがあります。近い将来に何が起こるか予想が難しい時代において企業が生き残るため、迅速かつ適切な対応を取れるフレームワークの準備が必要不可欠と考えられています。

VUCAフレームワークや、VUCA時代に対応できる各種フレームワークを取り入れたいと考える方も多いかもしれません。しかし、実践の場にフレームワークを導入することに苦慮している方が多いことでしょう。

今回は、VUCAフレームワークについて分かりやすく解説します。また、上手に活用するためのポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

VUCAフレームワークの基礎情報

VUCAフレームワークについての理解を深めるため、基本的な知識や情報を得ることが必要不可欠です。

そこで今回は、VUCAフレームワークについて詳しく解説します。そもそもVUCAとはどのような概念なのかについて解説するとともに、VUCAフレームワークの特徴やVUCAが注目されている理由についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

VUCA(ブーカ)とは

そもそもVUCAとは、以下の4つの単語の頭文字をとってできた言葉です。

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑さ)
  • Ambiguity(曖昧性)
  • ブーカとは、将来の予測が難しい状況を意味しており、現代の変化に富んだ時代を表現する際に利用されます

    近年、インターネットやテクノロジーが急速に発展し、AIの技術も目覚ましい発達を遂げています。時代が進むごとに変化のスピードが早くなっているのが現状です。

    将来の見通しが難しい状況においても、企業がビジネスチャンスを拡大するためには、変化に即応する施策を考える必要があります。VUCAは、現在のような目まぐるしい変化がみられる時代を如実に表現する言葉であるといえるでしょう。

    VUCAフレームワークとは

    VUCAフレームワークとは、VUCAの状態の世界がどのようなものであるか、整理したものです。VUCAフレームワークにおいて、世界は放置していると混沌と無秩序の状態に陥ってしまうと考えられます。そのうえで、現状把握と適切な対策を講じる重要性を提示しています。

    VUCAフレームワークにおいては、VUCAを構成している前述の4つの状態を、混沌・無秩序に近づくレベル判定として以下のように定義しているのが特徴です。

  • レベル1:Volatility(変動性)
  • レベル2:Uncertainty(不確実性)
  • レベル3:Complexity(複雑さ)
  • レベル4:Ambiguity(曖昧性)
  • VUCAが注目される理由

    変化の速度が増している現代において、VUCAは注目度が高まっています。以前では考えられないようなことが次々と発生している状況の中、ビジネス分野においても変化に即応する重要性が増しています。

    消費者のニーズの多様性や旧来のビジネスモデルの陳腐化の早期化など、旧態依然の取り組みでは企業は生き残れないリスクが増えてました。ニーズの変化に常にアンテナを張り、敏感に反応する順応性を持つ企業でないと生き残れない時代が到来していると考えられています。

    ダイナミックな変化がみられるビジネス分野において、VUCAの概念を持ち高い順応性を発揮できる企業に将来的なビジネスチャンスがあるといえるでしょう。

    VUCAに対応するためのフレームワーク2軸

    ここまで、現在は、将来の予想が難しいVUCAの時代であるということを紹介しました。しかし、変化のスピードが早い時代においては、既存のフレームワークでは追いつかない場合もあるでしょう。

    VUCAに対応しつつ事業の維持および拡大を図るため、適切なフレームワークを採用する必要があります。VUCAに対応するためのオススメのフレームワークとして、主なものを以下に2軸紹介します。

  • OODAループ
  • VUCAプライム
  • また、一般的なフレームワークであるPDCAサイクルとの違いも紹介するので、参考にしてください。

    OODAループ

    OODAループは、以下の4つの事項で構成されているフレームワークです。

  • Observe(観察)
  • Orient(状況判断)
  • Decide(意思決定)
  • Act(行動)
  • 最初のObserve(観察)では、まず対象となる事象をじっくりと観察し情報収集を行います。十分な情報収集を行う中で、実施中の事業を取り巻く環境を捉え、同時に競合他社の戦略を理解する段階です。

    次のOrient(状況判断)では、Observeの段階で収集した事業環境や競合他社に関する情報に対して、状況を分析しどのような方針を立てるか決めます。事業の方向付けを行う段階です。

    続くDecide(意思決定)は、Orientで定めた方針や事業の方向を達成するための具体的な方策や手段を決定する段階です。

    最後のAct(行動)は、Decideで決定した方策・手段を実行する段階です。状況判断から実行までの時間が短いのがOODAループの特徴といえます

    VUCAプライム

    VUCAプライムは2007年に発表されたフレームワークで、以下の4項目により構成されています。

  • Vision(ビジョン)
  • Understanding(正確な理解)
  • Clarity(単純化)
  • Agility(機敏性)
  • Vision(ビジョン)とは、想定よりも早く状況が変化している場合、チームのリーダーは目標や目的などのビジョンに集中すべきであるという考え方のことです。

    Understanding(正確な理解)とは、現在の状況を正確に理解することです。不確実な事態に遭遇した場合、外部の要因について深く理解するために調査や実験が必要になります。

    Clarity(単純化)とは、予測不可能な事態に遭遇した場合、可能な限り状況を単純化して捉える考え方です。

    Agility(機敏性)とは、前例がない試みであっても有効と判断できる場合は迅速に意思決定をして取り組むという考え方です。

    OODAループ・PDCAサイクルの違い

    事業で利用される代表的なフレームワークに、PDCAサイクルがあります。PDCAサイクルとOODAループには、どのような違いがあるのでしょうか。

    PDCAサイクルは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の順番で一方向へ進むフレームワークです。逆方向に戻るケースは想定していません。

    一方、OODAループは4つの段階のうち任意の箇所から開始できる点に特徴があります。各ステップに対しての自由度が高く、急激に状況が変化している中でも対応できるフレームワークです

    OODAループは、PDCAよりも計画性に乏しいデメリットはありますが、成功の保証がない状況下で必要なものを最速でアウトプットする際に力を発揮する方法といえるでしょう。

    VUCAにOODAフレームワークが活用されている理由

    VUCAの時代にOODAループフレームワークが広く活用されているのは、どのような理由からでしょうか。主に以下の3つの理由があると考えられています。

  • これまでの常識が通用しないため
  • 革新的な商品・サービスに即座に対処できるため
  • 予測不能な事態に対処するため
  • VUCA時代では、これまで常識であったことが通用しなくなる場合が多いです。そのため、これまでの常識にとらわれず、前例のなかった取り組みに柔軟に対応できるOODAループの考え方が適しています。

    また、VUCA時代は革新的なサービスや画期的なビジネスモデルが登場しやすい状況です。新市場にいち早く参入するため、柔軟な対応が可能なOODAループが向いています。

    さらに、VUCA時代は予測不可能な事態が次々と起こります。将来起こりうることが想定しづらい状況においては、変化に柔軟に対応できるOODAループが最適です。

    OODAフレームワークを取り入れる際のポイント5つ

    VUCA時代への対応に適したフレームワークとして、OODAループを紹介しました。実際にOODAループのフレームワークを取り入れるためには、どのような手続きを経ればよいのでしょうか

    OODAフレームワークを取り入れる際のポイントとして、主なものを以下に5点紹介します

  • 事実に基づいたデータを収集する
  • 複数の視点から論理的に仮説を立てる
  • 組織全体での目標を必ず設定しておく
  • 短期間で何度もループさせる
  • チームで定期的に議論する
  • ①事実に基づいたデータを収集する

    OODAフレームワークを実行するためには、事実に基づいたデータを収集することが重要です。近年では、インターネットなど手軽にたくさんの情報が手に入れられる時代ですが、誤った情報も氾濫しています。

    VUCA時代に対応できる情報を収集するためには、情報の正誤を判断できる能力が不可欠です。事実に基づいたデータを収集して、実効性のある施策に活かす必要があります。

    また、鮮度の高い最新の情報を収集することも大切です。どのような情報が課題解決の糸口になるかわからないため、広範囲にアンテナを張って対応する姿勢を持ちましょう。安易に情報に左右されず、新しく正確な情報を集めて活かす姿勢が重要です

    ②複数の視点から論理的に仮説を立てる

    OODAフレームワークにおいては、複数の視点から論理的に仮説を立てることが大切です。特に「Observe」と「Orient」の段階において、1つの考えに固執することなく広い視野で検討する必要があります。

    OODAループを効果的に実施する際には、場当たり的な対策では効果が乏しいため、多角的な視点で事業の展開を図るのが重要です。旧態依然の考え方にこだわらず、新しい視点で仮説を立てて検証しましょう。

    OODAループのフレームワークにおいては、常に新しい可能性を模索する考え方が大切です。事業を開始する前に、新しい視点から論理的に構築した仮説を複数用意し検証する中で、将来性のある取り組みに気づけます。

    ③組織全体での目標を必ず設定しておく

    OODAループにおいては、組織全体で掲げる目標を明確に設定しておきましょう。OODAでは、新しいアイデアを積極的に取り入れるフレームワークであるため、組織のメンバーそれぞれの裁量が大きくなる傾向があります。

    PDCAサイクルの場合、最初に事業の計画を組織全体で明確化するため、メンバーの方向性が合わなくなる恐れは低いです。一方、OODAの場合はメンバーによって違った目標に向かってしまいがちです。

    画期的なアイデアを積極的に採用していると、メンバーそれぞれの方向性が合わず組織全体で整合性が取れなくなってしまうかもしれません。最初に組織として取り組むべき目標を明確化してメンバーで共有することにより、組織として同じ方向に向かっていけるでしょう。

    ④短期間で何度もループさせる

    OODAループを実施する場合は、事業の分析を短期間で何度もループさせる方が効果的です。分析のループを繰り返し実施することにより、データや仮説の精度が高まり、分析結果をより良いものにできるのがOODAループの利点です。

    逆に、分析に時間をかけすぎているとOODAの利点が損なわれてしまいます。PDCAサイクルのように1サイクルに時間をかけて検証をする方法とは異なり、OODAは変化への柔軟な対応を重視する方法です。

    状況が目まぐるしく変化する状況において、時間をかけて分析することはOODAのフレームワークとしての性質を活かせていないことになります。短時間で繰り返しループすることにより、分析結果を洗練していきましょう。

    ⑤チームで定期的に議論する

    OODAフレームワークの実践においては、組織で定期的に議論する機会を作ることも重要です組織全体の方向性を合わせてメンバー全員の活動に一貫性を持たせるために、事業を開始する最初の段階で議論を重ねるのが特に重要です。

    OODAを開始してからも、定期的にメンバーで議論をする機会を作るとよいでしょう。OODAフレームワークにおいては、メンバーごとのアイデアをタイムリーに取り入れるため、気が付けばメンバーごとの方向性が合っていない恐れがあります。

    メンバーがそれぞれ行っている取り組みに整合性を持たせるため、事業開始時はもちろんここと事業展開をしている最中にも定期的に議論する機会を作るのがオススメです。

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    引用元:CO-MIT公式HP

    現在は、急速な変化がみられるVUCA時代です。今まで紹介してきたように、PDCAサイクルなどの既存のフレームワークよりも、迅速に変化に対応できるOODAループなどの方が適している場合も増えています。

    しかし、VUCA時代を生き抜くためのフレームワークを活用しようと考えても、具体的にどのような手続きを踏めばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

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    まとめ

    近年は、テクノロジーの急速な発達をはじめとしたさまざまな分野における変化が激しい時代です。VUCA時代といわれる現在において、既存のフレームワークでは対応が難しい場面が増えてくると考えられます

    OODAループなど、自由度が高く意思決定までの時間が短いフレームワークを導入しようと検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に新しいフレームワークを導入する時に、どのような手続きを取ればよいかわからない方もいるでしょう。

    そのようなときは、ぜひCO-MITがおすすめするワーケーションプログラムの利用をご検討ください。普段の職場の環境とは異なる新しい世界での経験を通して、新たな視点や価値観を取り入れるきっかけとして活用できるでしょう。
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