【2023年4月新入社員】適切なオンボーディングで社員の定着率を上げるには

2023.3.24

【2023年4月新入社員】適切なオンボーディングで社員の定着率を上げるには
コロナ対応で実施してきたマスク着用もとうとう自由化され、コロナも特別なものではなく、一般化されていきます。嬉しい限りですね。
企業としては、これまで自粛していたリアルの社内コミュニケーションを復活させ、人材の定着や生産性向上につなげていきたいところ。今年はお花見を大々的に再開する!という企業様も多いのではないでしょうか。

またこの時期は、学校を卒業して初めて社会人になる新卒社会人のフレッシュな装いを見ると、私も気持ち新たに頑張るぞ、と思わされることが多々あります。一昔前までは、お花見の場所どりは新卒の仕事、ということで、ブルーシートを使った場所どり合戦が見受けられましたが、今では新卒に場所どりなんかさせていきなりモチベーションダウンされても困るから、と新卒にはさせない、と遠慮されているケースも多いかもしれませんね。

そして新卒初任給をアップさせる企業も増え、採用力や定着力をつけるには本当にお金や気を使うことが求められる時代だと感じます。苦労してせっかく採用できた新入社員が早期に退職されないためにも、今回は新入社員の定着について触れてみたいと思います。

2023年4月入社の新入社員の特徴

まずは相手を知ることが大事、ということで、2023年4月の新入社員の代表的な特徴についてお伝えします。
2023年4月の新入社員の特徴は、以下のような傾向があると考えられます。

1. デジタルネイティブである 2023年4月に新卒として就職する人々は、生まれ育った環境がデジタルテクノロジーに溢れているため、スマートフォンやSNSなどの情報通信技術を自然に使いこなすデジタルネイティブ世代と呼ばれています。これにより、IT技術を習得しやすく、新しい技術に対しても柔軟に対応できる特徴があるとされています。

2. 多様性がある 2023年4月に新卒として就職する人々は、性別、国籍、文化、価値観などにおいて多様性があります。これにより、企業や社会において異なる視点からの意見やアイデアが出されやすく、創造性やイノベーションを生み出すことが期待されています。

3. 自己表現能力が高い SNSやブログ、動画などの普及により、自己表現する機会が増えてきたことが、新入社員の特徴として挙げられます。また、大学や専門学校でのプレゼンテーションやディベートなどの研修によって、自己表現能力を高めている人も多いでしょう。

4. グローバルな視野を持つ グローバル化が進む現代社会において、異文化や外国語に対する理解と対応能力が求められます。新入社員の多くは、海外留学や語学研修などを経験しており、グローバルな視野を持っていることが期待されます。

5. 働き方に対する意識が高い近年、ワーク・ライフ・バランスや多様な働き方に関する議論が盛んになっています。そのため、2023年4月に新卒として就職する人々は、自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせた働き方を求める傾向があるとされています。

新入社員が退職に至る代表的な理由

次に、退職する理由を知っておく必要があると思います。
様々な要因が考えられますが、以下に代表的な理由をいくつか挙げてみます。

1. 働き方や職場環境に不満がある新入社員にとっては、社会人としての初めての職場であり、自分に合った働き方や職場環境がどのようなものかわからない場合が多いため、そこで働くうちに自分には合わないと感じることがあります。

2. 仕事内容に適性がない新入社員が採用された際には、業務内容が明確であったとしても、実際に働いてみると自分に適性がないと感じることがあります。その場合、長期的には仕事にやりがいを感じられず、退職を考えることもあるでしょう。

3. 将来のキャリアプランが見えない新入社員にとっては、入社当初は未来の展望が明確であったとしても、実際に働き始めると、将来のキャリアプランが見えないと感じることがあります。その場合、長期的にはキャリアアップが見込めないと感じて、転職を考えることもあるでしょう。

4. 人間関係のトラブルや職場での人間関係にトラブルがあった場合、新入社員にとっては対処しづらいことがあります。特に、上司や先輩とのトラブルがある場合は、それが長期的に続くとストレスがたまり、退職を考えることもあるでしょう。

5. 他の企業の誘いがあった新入社員が採用された企業以外の企業から、他の求人募集やスカウトの誘いがあった場合、それが自分にとって魅力的であると感じることもあります。その場合、退職して他の企業に移ることもあるでしょう。

特徴と退職理由を押さえた上で、定着に向けて必要となるオンボーディングについて整理してみました。

2023年入社の新入社員へのオンボーディング(新メンバーへの育成プロセス)

オンボーディングとは…乗り物に乗っていることを意味する「on-board」を由来とし、新しい仲間の順応を促進する取り組みを指す言葉です。人事用語では、新しく会社・組織に加わった人材にいち早く職場に慣れてもらうことで、組織への定着・戦力化を促進するための取り組みのことを指します。

出典:オンボーディングとは|人材育成・研修・マネジメント用語集|リクルートマネジメントソリューションズ
https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000222/

2023年4月入社の新入社員のオンボーディングには、以下のようなステップが含まれることが一般的です。

1. 入社前オリエンテーション:新入社員が入社する前に、オンラインでの説明会やWebページを活用したオリエンテーションを実施することがあります。これは、新入社員が入社前に、組織のビジョンやミッション、社員が担う役割、業界の動向などを学び、入社後の準備をするためのものです。

2. 入社手続き:新入社員が入社する際には、入社手続きが必要です。これには、雇用契約書や個人情報の提出、健康診断の受診などが含まれます。

3. 初日のオンボーディング:入社日には、新入社員に会社の概要、社員の役割と責任、社内システムの操作方法、社員福利厚生などについて説明します。また、新入社員がその日のうちに担当する業務やプロジェクトについての説明も行います。

4. 部署でのトレーニングと業務紹介:新入社員が配属された部署では、上司や先輩社員から、業務内容、組織のルールや文化、コミュニケーション方法などを学びます。また、業務に必要なスキルや知識を身につけるためのトレーニングも行われることがあります。

5. サポートとフィードバック:新入社員がスムーズに業務を遂行できるよう、上司や先輩社員からサポートを受けることが重要です。また、業務に対するフィードバックを定期的に受けることで、成長の機会をつかむことができます。

以上のように、新入社員のオンボーディングは、入社前から入社後の初日や配属先でのトレーニング、サポート、フィードバックなど、継続的に行われることが望ましいです。

新卒のモチベーションに影響!直接指導する上司の在り方とは

最後に、新入社員を直接指導し、新卒のモチベーションにとても影響のある上司の在り方について、以下のような特徴があると考えられます。

1. コミュニケーション能力が高い:上司は、部下とのコミュニケーションを円滑に行い、相談しやすい雰囲気を作ることができる必要があります。

2. フィードバックを的確に与えてくれる:上司は、適切なタイミングでフィードバックを提供し、部下の成長に寄与することができる必要があります。

3. 指示を明確にしてくれる:上司は、タスクやプロジェクトに対して明確な指示を与え、部下がどう行動すべきかを理解できるようにすることが重要です。

4. チャレンジングなタスクを与えてくれる:上司は、部下の能力を引き出すために、チャレンジングなタスクやプロジェクトを与え、成長機会を提供することができる必要があります。

5. サポート的である:上司は、部下が困難に直面したときにサポートすることができる必要があります。

6. フレキシブルである:上司は、部下のスケジュールやニーズに合わせて、柔軟な対応ができる必要があります。

7. チームビルディング能力がある:上司は、チームワークを強化し、協力関係を構築することができる必要があります。

8. オープンマインドである:上司は、新しいアイデアや異なる観点を受け入れ、柔軟な考え方を持つことが重要です。

9. ポジティブである:上司は、ポジティブな態度で部下をサポートし、エンゲージメントを高めることができる必要があります。

10. フェアである:上司は、部下を公平に扱い、人種や性別、年齢などによる差別をせず、機会均等を提供することが重要です。

上記を踏まえ、大切な新入社員に1日も早く戦力になってもらうよう指導教育し、最低でも3年以上は働いてもらえる環境づくりを進めてもらえればと思います。

下村 勝光(しもむら かつみつ)
MIRACREATION株式会社 取締役。社会保険労務士法人MIRACREATION 代表社員。
仕事を通じて「笑いと驚き」を提供したい!をコンセプトに、北浜にある大阪証券取引所ビル8Fを本拠地としつつ、日々テレワーク中。
「難しいことをおもしろくして」をモットーに、現場に即した具体的なアドバイスを受けられると経営者から人気を博しております。
生まれは茨城県、育ちは大阪。趣味はフルマラソンで何とか3時間28分台を目指しております。

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