新入社員研修にはワーケーションがおすすめ!ストレス緩和やコミュニケーション促進にも

2022.5.27

新入社員研修にはワーケーションがおすすめ!ストレス緩和やコミュニケーション促進にも
ワーケーションは、企業の新入社員研修の場に向いています。なぜならワーケーションには、独特のリラックスした雰囲気があるからです。
初めて社会に出て、初めて本格的な仕事をすることになる新入社員は不安や悩みを抱え、緊張しているはずです。ワーケーションで「新入社員ストレス」を緩和できるかもしれません。
またコロナ禍で社内交流が希薄になり、その影響が離職率などネガティブな方向に及んでいる企業では、ワーケーションによって良い方向へ切り替えることができるかもしれません。

新入社員研修にワーケーション形式を取り入れるメリット

企業が新入社員研修を実施するのは、新入社員たちに自社について知ってもらい会社になじんでもらいたいから、ではないでしょうか。
学校を卒業したばかりの新入社員は、右も左もわからない状態にあります。そのため新入社員研修では、会社の存在意義や事業内容、社会人としての自覚、仕事をする意味、ビジネスマナーなどを1から教える必要があります。

しかし新入社員たちのほうはというと、急激な環境の変化から強いストレスにさらされています。その状態でいろいろなことを学ばなければならず、人によっては「つらい」と感じます。そのつらさは「辞めたい」という気持ちを生んでしまうかもしれません。

そこで新入社員研修にワーケーションスタイルを取り入れると、

●人事担当者や先輩社員が新入社員に深く関わることができ、関係構築が図れる
●自然豊かな環境で、新入社員のストレスを緩和できる

などの利点が得られます。

ワーケーションはオフィスのような堅い場所でなく、自然豊かな場所で行われることが多いです。企業が行う業務ではあるものの、自然という堅さの無い場所が新入社員の心を落ち着けさせ、急激な環境変化による不安やストレスをやわらげてくれることでしょう。
実際、自然と触れ合うことでストレスホルモン「コルチゾール」が軽減するという調査報告もありますから、科学的にもワーケーションは不安やストレスの多そうな人にとって最適なワークスタイルといえます。

また参加者が同じホテルに寝泊まりすれば、人事担当者は新入社員の様子を観察しやすくなり、ストレスや不安を察知できます。「思っていたのと違った」といった価値観のズレなどもこまめにすり合わせることで離職率低下に繋がりますから、ワーケーションスタイルで新入社員とできるだけ距離感を縮めるのは重要です。

下記でもより深くワーケーションのメリットについて解説しています。よりメリットを得られる導入のコツも紹介していますので、あわせてご参考ください。

対面研修の復活、対面コミュニケーションの重要性

コロナ禍では感染症対策の観点から対面を回避しなければならず、企業の人事担当者も新入社員たちとの対面を極力回避する研修をつくってきたかと思います。
しかしウィズコロナ、アフターコロナの段階に入ったことで、対面の重要性が早速見直されています。
企業の研修をサポートしている株式会社manebi(本社・東京都千代田区)がおこなった「新入社員研修の動向調査」によると、2021年と2022年の新入社員研修には次のような違いがありました。

新入社員研修の形態の変化

対面研修 オンライン研修 オンライン研修と対面研修の併用
2021年 20% 45% 35%
2022年 37% 34% 29%

併用含むオンライン研修は約6割。対面研修は昨年より+17%と徐々に増加傾向に。
「2022年の新入社員研修はどのような形式で実施予定ですか?」という質問に対し、「オンライン研修」が昨年45%から34%に減少(-11%)、「オンライン研修と対面研修を併用」は35%から29%(-6%)、「対面研修」は20%から37%に増加(+17%)という結果になりました。今年は、昨年2021年と比較すると、対面で研修を実施する企業が増加傾向にありつつも、併用も含めるとオンライン研修は約6割とオンライン研修が定着しつつあることが分かります。

出典:株式会社manebi「2022年新入社員研修」に関する調査
https://manebi.co.jp/news-detail?id=584

対面研修が2021年の20%から2022年の37%へと17ポイントも上昇しました。企業の人事担当者が、対面を待ち望んでいたことがわかります。

具体的に、ワーケーション形式で得られるコミュニケーション面のメリットは以下になります。

ワーケーションのような完全対面形式研修がもたらす恩恵

●会社の人たちと新入社員の接触が密になり、連帯感が強まる
●双方向コミュニケーションの機会が増え、互いの意思や思考取集がしやすい
●新入社員の会社への帰属意識向上が期待できる
●研修自体が対人経験になり、ビジネスコミュニケーションスキルの習得に繋がる

リモートワークによる新入社員のストレス、メンタルヘルス緩和施策としてのワーケーション

リモートワークは会社に縛られない新しい働き方として注目されましたが、長期にわたって会社や同僚から物理的に切り離されるため、社内コミュニケーションの面でストレスを感じる人も。とくに新入社員にリモートワークを課すと、会社になじむ前から会社や同僚、上司との距離感が生まれてしまい、強い不安を抱える人も多くなります。

ワーケーション形式の研修なら近い距離で人事担当者と新入社員がやり取りでき、新入社員の抱えるちょっとした不安をケアできる体制づくりが図れます。ケア体制づくりにはただ仕組みをつくるだけではなく、新入社員側が「相談しやすい」と思ってもらえるように事前のコミュニケーションが重要。
近い距離でコミュニケーションができるワーケーションは、新入社員のストレス緩和策やメンタルケアの機会として有効である、といえそうです。

また環境面でのリラックス効果も、通常のオフィスや会議室からは得られないワーケーション形式ならでは。密なコミュニケーション体制とリラックスできる環境の相乗効果は、不安と緊張でいっぱいの新入社員にとって救いとなり、より深い帰属意識の構築が図れるのではないでしょうか。

導入や検討にあたっての注意点

ワーケーション形式の新入社員研修導入にあたり、意識すべき点や注意点をご紹介します。通常の研修とまたやり方や進め方なども変わってきますから、どう違うのか、どう取り入れるのが新入社員にとってより良いものになるのかなどを考えつつ、参考にしてみてください。

「業務のひとつ」という認識を持たせる

新入社員のなかには、ワーケーションのコンセプトを勘違いしている人がいるかもしれません。たとえば1カ月の新入社員研修プログラムのなかに2泊3日のワーケーションを入れた際、それを「息抜き」や「バケーション」の方向に理解されては、本来の研修の目的を達成できません。
人事担当者は、新入社員たちが「ワーケーションはあくまで業務のひとつ」であることを理解できるよう、目的などの周知徹底を図る必要があります。なぜワーケーションを行うのか、ワーケーションを行うことでこれからの仕事でどう役立つのか、新入社員が「自分ごと」として理解しやすいようなワークベースでの利点などを明示すると良いでしょう。

目的を明確にする

ワーケーションには生産性向上やリフレッシュ的な側面などさまざまな効果が期待できます。それは新入社員研修においても同様でしょう。ただ新入社員研修では生産性向上などのわかりやすく業務に直結した効果を得るのが難しいですから、研修に合わせた目的やテーマを立てる必要が出てきます。

ワーケーションを新入社員研修の前半に置くなら、緊張感がある内容、テーマにしてもよいでしょう。長い新入社員研修の仕上げとしてワーケーションを行うなら、対人交流を中心に設計するのもアリです。たとえば同期との絆を強める時間を取ったり、先輩社員との交流の場を多く設けたりすれば、「自分も会社の一員なんだ」という気持ちをつくることに繋がります。

そこでしかできないことをする

せっかく会社や都会を飛び出すので、そこでしかできない企画を練りたいものです。
地方でワーケーション研修をするなら、地域の人や自治体職員と触れ合う機会をつくってもよいですし、ボランティアに参加してみてもよいでしょう。
たとえば観光ビジネスや、自治体の抱える課題解決ワークなどを採用しているところもあります。

対面コミュニケーションがカギを握る

コロナ対策で対面の機会が減りコミュニケーションが希薄になってしまいました。その弊害は新入社員研修にも及んでいます。やはりオンライン研修だけでは、対面不足とコミュニケーション不足を完全に補うことはできません。
ワーケーション形式の新入社員研修は、人事担当者と新入社員の対面機会を飛躍的に増やし、会社の人たちと新入社員のコミュニケーションを深めます。
新入社員の離職に悩んでいる、新入社員を会社に定着させたいと考えている企業にとって、大きな利点が得られる研修スタイルといえるでしょう。

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